1)2N+1
もっとも メジャーな調整 です。
奇数調整 とも ステルスロック対策 とも呼ばれています。
「奇数調整」
ポケモンは弱点を突かれた(2倍 あるいは 4倍 で受ける)場合、受けるダメージは 偶数 になります。
つまり、すでに 自身のHP が 奇数 の場合は 努力値 を振る必要がありません。
例えば「HPが99」と「100」のポケモンを想定します。
>100 の ダメージ を受けたらどちらも倒されます。
>98 の ダメージ を受けてもどちらも倒されます。
となり、自身のHP が 99 でも 100 でも(奇数 でも 偶数 でも) 確定数 は変わりません。
つまりは、自身のHP を 偶数→奇数 にすることで努力値を削り他に振ることができます。
「ステルスロック対策」
2N−1 は 奇数調整 であると同時に、ステルスロックへの対策 にもなります。
ステルスロック とは場に出てきた相手に 最大HPの1/8(八分の一) の ダメージ を与えるいわ タイプの技です。
他にも まきびし や どくびし ネバネバネット がありますが、他とは違い ステルスロック は タイプ相性 を考慮します。
つまりは、いわ が4倍弱点のポケモン(リザードン ウルガモス ファイアロー など)は場に出ただけで 1/2(=1/8×4) のダメージを受けてしまうので、HPが 偶数 であれば 2回受ける と倒れてしまいます。
ここで 奇数 に調整しておくと、場に出るのが 2回目 でも「1」だけHPが残るので繰り出し回数が 3回 になります。
「バシャーモ用調整」
こちらはあまり知られていないし、有名でもなく 有用性があるわけでもないですが、バシャーモ に採用されることもあります。
というのも、バシャーモ の メインウエポン は とびひざげり です。とびひざげり の命中率は 90% で、技が外れると 自身の最大HPの半分のダメージ を自分が受けてしまいます。
HPを 奇数 にすることで、2回外してしまっても「1」だけ残るようになります。